原田マハさんの小説、「ロマンシェ」という作品にパリにあるリトグラフの工房、
「idem」が舞台として描かれています。
石版を使った活版印刷の工房で、高名なアーティストたちが利用する有名な工房です。
モノづくりの現場、といった雰囲気で小説の描写や写真をみているとワクワクした
気持ちになってきます。
なぜだろうと、考えていたのですが、自分の実家が小さな印刷工場を営んでいて、
夜遅くまで、父が印刷の機械をまわしていた音を聞きながら眠っていたことを
思い出しました。
小気味よい一定の機械音を聞いているとなぜか安心したように記憶しています。
作品がたくさん生まれる場所の匂いや音、一度体験してみたいなぁと思う場所です。
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